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2010年05月05日

宮古島でこどもの日は何故しっくりこないか?


「宮古島ではこどもの日はやるの?」と聞くと、
きっと「やるよ!」という返事が返ってくる。
それどころか、向こうから「こどもの日は何するの?」
と聞かれたりする。
内地では、GWの一休日として扱われがちだが、
こちらでは別格のようだ。むしろ、連休のことを
あまり言わない。連休とか関係ない仕事をしている
率が多いというのもその理由の一つかも知れない。
さらに「鯉のぼりとかあげるの?」なんて聞くと、
それも「あげるよ」と返ってくると思う。
でも、なんかしっくりこない。なんか、鯉のぼりは
施設とかがあげて、それを見に行くような感じに
なっている。各家庭であげることはなくはないが、
他の行事の派手さに比べたら、屁みたいなもの。
内地のように団地でも小さいのをあげてみると
いったことは皆無。スーパーにも鯉のぼり型の
お菓子は売っていない。(もしかしたらちょっとは
あるかも知れないが)
鎧甲なんて出す家あるの?って感じ。
じゃあ、結局何なの?というと、鯉のぼりはどこかに
見に行って、家族でバーベキューをする日という
ことになっている。子供と一緒に楽しみましょうの
日であって、そこに伝統はない。そこに何故か
内地風に鯉のぼりをあげたりもする。
こういうところがしっくりこない理由。
元々、琉球にはこどもの日なんて行事はないはず。
(5月5日は仏教的には5節句の一つなので、多少の
意味はあったかも知れないし、旧5月4日の海神祭
も少しは関係あるのか?)
大体、新暦でやっていることで伝統行事でない
のは明らか。
明らかに戦後、しかも最近流行りだした行事に
違いない。しっくりこなさ加減が、ハロウィンとか
と近い感じがする。
今持っている、昭和59年のある部落の年間行事
の一覧にももちろんない。
つまり、その行事に対する気持ちが潜在意識に
刷り込まれていない。
内地では5月5日は、やっぱりなんだかんだ言っても
多少潜在意識に刷り込まれてると思う。
節句は農耕儀礼と結びつけられており、季節感が
あまりにも違う、沖縄においてそのまま行事を
持ってくるとやっぱりしっくりこないというのもある。

5月5日
端午の節句
もともとは丑の日。(五が丑に似ていることから)
田植えの前の女性の休息日。
(田植えに女性が頑張ってもらうため)
時期柄、菖蒲の節句でもあり、勝負とかけて
戦国時代あたりから、鎧甲を飾り、男の子
の日とされていった。




Posted by eco係 at 17:42│Comments(0)
 
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